おはようございます、コパールです。
紅葉を求めていざ東北へ!という事で行ってまいりました福島県。挑戦するのは日本百名山であり福島を象徴する山、磐梯山。
いつかは訪れたいと思っていた磐梯山。満を持してのチャレンジでございます。
- 道の駅ばんだいにて車中泊
- トイレ完備の広ーい駐車場
- 八方台コースでチャレンジ
- ブナの林を抜け中の湯へタイムスリップ
- 自然豊かな裏磐梯と雄大な桧原湖
- レトロポップな山小屋”弘法清水小屋”
- 小屋から山頂まで0.5キロ
- 山体崩壊、ど迫力の爆裂火口
- 木漏れ日のトンネルを抜け下山
- 磐梯山まとめ
道の駅ばんだいにて車中泊
前日の18:00頃、栃木の自宅を出発。東北道から磐越道に乗り継ぎ磐梯河東ICで降り、21時少し前に「道の駅ばんだい」に到着。
少し先のセブンイレブンで晩御飯を調達し、道の駅に戻り車内飯。蒙古タンメン中本(山の前日は非推奨)をすすり、だらだらと車内で過ごして23時頃就寝。
翌朝5:30起床。着替えやトイレなどもろもろ準備を済ませ八方台登山口駐車場へ出発。途中、所々で青空バックの磐梯山がでーん!と見えるが、常に山頂に”ちょこん”とした雲が覆っていました。
トイレ完備の広ーい駐車場
6:30頃、八方台登山口駐車場到着。
さすがは人気の磐梯山、紅葉期もあってか平日でありながら8割ほど埋まってました。
車の外気温計は5度。外は風が強く吹いているようで、周囲の木々や落ち葉が風で揺れてる状態。車外に出ると「ひやっ」とした風。早々にシェルを羽織ってフードを被り出発です。
八方台コースでチャレンジ
登山口は駐車場の目の前という最高の立地。これが一番理想的である。
登山口周辺の紅葉はとても良い感じに色づいており、スタート前からテンション上がります。
それにしても私自身いつから”紅葉”なんてものを楽しめるようになったのか。。。昔は紅葉なんて何が楽しいのかまっっっっったくわかりませんでしたが、歳とったんだなぁと感じる瞬間でもあります笑
ブナの林を抜け中の湯へタイムスリップ
登山口からはしばらくは緩やかな傾斜がついた道を歩きます。美しいブナ林の中を歩くのですがこれがまた最高に気持ち良い。
澱んだ空気をブナ林が浄化しているのでは?と思うほどすがすがしくクリアな空気。大きく吸い込んで肺に溜めれば合法トリップ。タバコ吸われる方はぜひここで肺の洗浄を笑
しばらく進むと一転してツーンと硫黄臭が漂ってきます。なんだなんだ?と進んでいくと突然森が開けました。
一面霜が降りた真っ白な世界。逆光だった事もあり、実際の見た目は山の色もここまで色づいて見えておらず、モノクロの世界にタイムスリップしたようでした。
進むほど濃厚になる硫黄臭の発生源はここのようでした。
下山後に調べたところここは『中の湯』と呼ばれるポイントで、かつて温泉宿だったそうな。奥に見える廃墟がその旅館跡地。約35年前ぐらいに閉業になってしまったようです。
全くその情報知らなかったのでスルーしてしまいましたが、奥には小さな池があり小さいながら今でもブクブクと湧いているらしい。(今度見てみよ)
自然豊かな裏磐梯と雄大な桧原湖
中の湯を少し進むと分岐ポイント、八方台コースと裏磐梯コースの合流地点。
磐梯山は各方面に登山口が散らばっており登山コースは全部で6つ。今回挑戦した八方台コースは一番メジャーでコースタイムも短く初心者も挑戦しやすいコース。道中で他のコースと合流しながら山頂へ繋がります。
中の湯を過ぎると登山道は細くなり傾斜も増して本格的な登りになってきます。樹林帯をしばらく無心で登っていると左手にキラキラと青く光る桧原湖と森深い裏磐梯が見えてきました。
裏磐梯方面は青空が広がり、朝日を浴びて紅葉もとても綺麗。
一方で右手側、表磐梯方面は雲がびっしり。
目指す先に山頂は……
おーまいがー……分厚い雲と轟々と吹く風、、、とりあえず晴れを祈りながら進みます
レトロポップな山小屋”弘法清水小屋”
進むほどに濃くなるガスと強くなる風。現実を受け入れたくないので気がつかないフリして進んで行くと何やら建物が。
なんと山小屋。これまた全く下調べしてしてない私(ごめんなさい…)は磐梯山に山小屋があるなんて知らずびっくり。
ちょうど自分が到着した頃にオープンしたようで小屋番の方がテキパキと準備をしてました。
少しだけ中をチラ見させてもらいました。こじんまりとした小屋ですが中にはテーブルに椅子が並べられており、とても良い空間。軽食メニューもコーヒーはもちろん、なめこ汁やフルーツポンチなど豊富にあって楽しめそう。オリジナルグッツもめちゃ可愛かったです。
注意点としてはトイレは無く”携帯トイレブース”になるようで、小屋で販売している携帯トイレや持参したものを使用するスペースだそうです。詳しくは↓
小屋の前は見晴らし抜群!迫力の爆裂火口と裏磐梯がドーンと広が……上の雲ジャマ…
小屋から山頂まで0.5キロ
かろうじて視界の下半分だけ見えた小屋前からの景色。それでも山頂での晴れを信じて進みます笑
小屋から山頂までは0.5キロ。濃厚になるガスと強まる風の中、息を切らしながら無心で進むと次第に足元は岩場へと変わり山頂到着です。
この看板は山頂ではなく少し登ったところが山頂。
猪苗代湖はいったい何処に……
山頂には祠がありました。
吹き飛ばされそうな風の中で三角点タッチを済ませます笑
山頂すぐ下の小屋前が少しだけ風裏になるので一瞬の晴れを待つかしばし悩むも、分厚い雲は相当手強そうなので下山を決意。
この雲の上には太陽あるんだけどぁ。。。悔しいけど山頂からの景色はまた今度。
山体崩壊、ど迫力の爆裂火口
今回の八方台コースは行って来いのピストンコース。再び弘法清水小屋へと戻る。山頂の爆風で身体が冷えたのでコーヒーでも、と中に入るがテーブルがほぼ満席。まいっか、と外に出て先ほどの爆裂火口を見に行くと登りの時よりガスは晴れ、裏磐梯の素晴らしい眺望が広がっていました。
噴火の爆発による山体崩壊した姿が痛々しくもカッコ良い…
ふとYAMAPを確認すると登って来たルートとは違う道で小さく周回できる事を知る。どうやら”お花畑”と言われるちょっとした草原のようで、上の写真に写る線路のような道を通って元の道と合流するらしい。
短い間だけど周囲は開け、明らかに景色はこちらの方が良いので”お花畑”をまわってみることに。
結果、迫力の爆裂火口壁や銅沼(あかぬま)も見下ろす事ができ大満足。
途中、爆裂火口方面を歩いているハイカーさんを発見。お花畑は"猪苗代登山口"からのコースとの合流点があります。火口壁を間近に歩けるのなら次回のリベンジは猪苗代コースにしようかなと。
木漏れ日のトンネルを抜け下山
お花畑から元のルートに戻ったら後は樹林帯をぐんぐん下るだけ。山頂こそ相変わらず意地悪な雲が覆ってますが太陽と青空は健在。陽も高くなり、登りの時には暗くて地味だった樹林帯も木漏れ日が差し込んでキラキラと輝いてました。
平日の月曜日でもたくさんのハイカーさんとスライドしました。
朝のスタートから約4時間で下山です。駐車場に戻ってみるとなんとみっちり満車状態。帰りに確認しましたが、少し下の第二駐車場も1/3くらい埋まってました。
磐梯山まとめ
という事で紅葉求めて挑んだ磐梯山、山頂のガスガスは悔しさが残るものの、比較的コンパクトなコースながら見どころ満載で楽しめました。特に下山時に通ったお花畑から見る爆裂火口のインパクトは凄かったです。
前述しましたが、今回の八方台コースは大きな危険箇所もなくルートも明確ですしCTも短め、途中に山小屋もあったりするので初心者にとてもオススメなのではないかと。
ただし磐梯山は雲がかかりやすいそうですので、初めての方を連れてくる際はくれぐれもご注意ください笑
今回の山行の模様はYouTubeにUPしてます。登山道の様子など少しでも参考になっていただけたら幸いです。
ではまた。