群馬と長野の県境、美しい円錐型の山容を持つ浅間山をぐるりと囲む外輪山。
黒斑山をはじめとする山々を歩くことができる外輪山周回コースにチャレンジしてきました。
浅間外輪山コース
コース詳細
車坂峠登山口から表コースでスタートし、トーミの頭を経て草すべりを下ります。
賽の河原からJバンドを登るとあとは黒斑山まで稜線歩き、下山も表コースで下りました。
- 所要時間 6:44
- 距離 10.5km
- 累積標高 934m
駐車場
基本的には高峰高原ビジターセンター駐車場と思われますがこの日は6:30の時点で満車。
調べたところ高峰高原ホテルにも駐車可能との事だったので使わさせていただきました。
車坂峠登山口からスタート
見晴らしの良い表コースがオススメ
この日は3連休の中日、また紅葉の終わりかけという事もあり朝7時前で登山口にハイカーさんがたくさん。さすが大人気の山といった賑わいでした。
今回は相棒よーへい( @yo_yo5.2 )と一緒の山行。ちなみに黒斑山は私は5回目、相棒よーへいは2回目のチャレンジです。
車坂峠登山口からは樹林帯が続く”中コース”と少し開けた箇所を歩く”表コース”があり、登りは断然”表コース”がオススメ。
というのも表コースは時折展望ポイントもあり飽きずに登る事が出来ます。
周辺の山々の紅葉が朝日を浴びてとても綺麗
樹林帯に出たり入ったりを繰り返しながら徐々に標高を上げていくと、左手に本日の主役「浅間山」がチラリ
この時点でも迫力がスゴい…
YouTuberさんと遭遇!
黙々と登っているとありがたい事にお声掛けいただきました。アクションカメラに小型マイクをつけたお二人はなんとYouTuberの『88YOiSHOW!』さん。
光栄な事に88ヨイショさんの動画に登場させていただきました!
光栄な事に88ヨイショさんの動画に登場させていただきました!
とても丁寧に編集されており登山道の雰囲気などわかりやすく参考になりますので是非。
鉄板かまぼこシェルター
88ヨイショさんとお別れし、少し進むと浅間山が活火山なんだと改めて思い知らされる名物(?)シェルター登場
中には配電盤のようなものがあったけどなんなんだろアレ。
浅間山どーんの槍ヶ鞘
シェルターから少し進むとハイカーさん達の賑わう声とともに”槍ヶ鞘(やりがさや)”到着
ここは素晴らしい展望スポット。樹林帯からスパーンと抜けて浅間山が目の前に出現します。
この日は山肌にぶつかって巻き上がる雲の動きがとてもカッコ良く、何枚も写真を撮ってしまいました。
槍ヶ鞘からは急登を登りトーミの頭を目指します。
なかなかな急登ですが開けた道なので眺望も良く、楽しみながら進めます
ごつごつのトーミの頭
急登を終えトーミの頭に到着。ここまでくると浅間山がとても近く、また眼下には賽の河原が広がっており、脳が若干バグを起こして異世界に突入します笑
草すべりを下り火山館へ
トーミの頭でお会いした方がこの先の草すべりを下って周回するルートを提案してくれて、それが実に魅力的だったのでご一緒させていただくことに笑(当初、鋸岳までのピストンを考えてた)
ちなみに”草すべり”とはめっちゃくちゃな急登で、数年間に登りで使用し「二度と通らないぞ」と心に誓った道…
そうか、下りで使えばいいのか…
もの凄い角度の坂を九十九折で下っていきます。
そして目の前の景色はとんでもなく素晴らしい…
終わりかけではありましたが、カラマツの黄葉がキラキラに輝いて本当にキレイでした
火山館でトイレ休憩
草すべりを下り終えカラマツ林を抜けると湯の平分岐に差し掛かります。
周回からは少し外れますが300mほど離れた火山館へ。
ほどなくして到着。
こちらは以前、浅間山の噴火警戒レベルが1の時にチャレンジした前掛山の山行時、ヘルメットを忘れてお借りした思い出深い場所笑
※その時の模様がこちら⬇︎
ザックを降ろし小休止。トイレもお借りしました。
トイレは男女別になっており協力金200円です。ありがたや。
異空間・賽の河原
リフレッシュ(笑)したところでリスタート。賽の河原へ向かいます。
途中で下ってきた草すべりを見上げますが本当に垂直な壁…ここは本当にもう登りたくない。
賽の河原までは緩やかな傾斜のついた歩きやすい道。
途中で”賽の河原分岐”に差し掛かりますが警戒レベル2の現在は前掛山に向かう直進は不可。
道なりに左に折れ進んでいくと次第に開け、右手には浅間山が間近に迫ります。
圧巻の岩壁・Jバンド
そして進行方向にはゴツゴツのJバンド
…ここマジで登るの?って思うほどの岩壁。。。
日本じゃないですよね、ここ。
少し見にくいですが下の方に写るハイカーさんのサイズを見るとこのJバンドのスケール感が伝わるかと思います笑
いざ進みます…ってか進撃の巨人の壁のよう。超大型巨人が今にも顔を出しそうな雰囲気。
ただ、思ったより足場もしっかりしていて歩きやすい。人も多くすれ違い時にバランス崩したり、思わぬ落石などの危険はあります。
写真はルートを教えてくださった方。許可を頂きモデルさんになってもらいました笑
先ほどまで居た賽の河原を徐々に見下ろすようになってきます。
キツい登りですが時折振り返ると絶景が癒してくれるので精神的にキツくない。
Jバンドを登り切ると稜線へ。そして”壁の向こう側”の世界が見えます笑
北アルプスに詳しい相棒よーへいに色々教えてもらいましたが記事執筆中の現在、何ひとつ覚えてません。
ノッコノコ鋸岳
Jバンドを登り切るとここからはしばらく外輪山の稜線歩き。まずは一番浅間山に近い稜線の突端・鋸岳へ
ここはドーンと浅間山をバックにして撮影できるフォトスポット。この日も賑わっておりました。
山頂看板の裏に「ノッコノコ」と書いてあって面白かったのですが写真忘れた…(動画に残ってます笑)
仙人岳から蛇骨岳
鋸岳からはお楽しみの稜線歩き。ゴツゴツの岩の道を仙人岳に向かい進んでいきます。
まるでCGのような世界に言葉を失います。
細かいアップダウンを繰り返して仙人岳到着(写真撮り忘れの為、動画の切り抜き…)
山頂は程よく広くて腰を掛けられそうな岩がたくさんあるので多くの方が休憩されてました。
仙人岳からは面白い事に道がガラッと変わります。ゴツゴツの岩の道が土道になりました。
蛇骨岳到着。ここも山頂が開けているので休憩スポット。
先の黒斑山の山頂は狭い上に展望も無くて休憩もしにくいので、この蛇骨岳まで足を伸ばすハイカーさんが多い印象。我々もザックを降ろし小休止です。
浅間山外輪山最高峰・黒斑山
蛇骨岳からは今回のコースの最高峰である黒斑山へ。ここまでの開けた稜線歩きから一変し、久々に樹林帯へ入ります。
……びちゃびちゃの道。。。忘れかけていた樹林帯の洗礼を受けます笑
黒斑山までは樹林帯を出たり入ったり繰り返し進みます。
賑やかな声が聞こえてくると共に黒斑山到着。
先述しましたが残念ながら黒斑山の眺望は浅間山側だけ。後ろは木々に囲まれてます。
休憩スペースもそれほど広くない為、休日は満席状態…
ただし浅間山の眺めは絶品。真っ正面にドーン!と鎮座する姿はカッチョ良すぎです。
ここはまた今度、冬のガトーショコラに会いにくるとして下山に向かいます。
下山も表コースで
表コースで登ったら下山は中コースが定番かと思いますが、中コースは樹林帯。前日の雨でぐちゃぐちゃ道が予想されたので、少し遠回りになりますが登り同様に表コースで下山する事にしました。
日も高くなり、トーミの頭は人でいっぱい。
トーミの頭への登り道。小さいお子さんを連れた方が多くいらっしゃいました。
樹林帯を1時間少し歩けばここまで開けるのですから人気も納得です。
槍ヶ鞘を超えたらあとは登山口へ向けて下るだけ。
北アルプスがよーく見えました。
まとめ
という事で秋の終わりかけ、紅葉終盤の浅間山外輪山コースでした。
黒斑山で言うと五度目の山行でしたが何度来ても異世界感溢れる絶景に言葉を失います。
特に賽の河原はぐるりと囲う壁のような外輪山と、下から見上げる圧巻の浅間山に挟まれながら歩くので脳みそがバグります笑
草すべりを下りで使うこのコースは存分に浅間山外輪山を楽しめる素晴らしいコースだと思いますので、ぜひ機会がございましたら行ってみてください。
※ただしあくまでも浅間山は活火山。いつどうなるかわかりませんので事前のチェックやヘルメット等の十分な装備をお忘れなく。
YouTube動画
今回の山行の模様はYouTubeに動画を掲載しております。
登山道の雰囲気など少しでも伝わっていただけたら幸いです。
ではまた。