低山しか勝たん。
日も短くなり、朝夕の冷え込みがグッとキツくなるこの季節
寒いのが大っ嫌いな私は日に日に憂鬱な気持ちが満ちてくるのですが、そんな中でも楽しみなのが低山ハイク
登山をはじめるまで見向きもしなかった近所の山々にいざ登ってみると、地域の歴史を知ることができたり、予想外に眺望が良かったりと様々な発見があってとても楽しい
ただし夏場は蜘蛛の巣・虫・ヘビ・スズメバチのオンパレードに加え灼熱地獄。。。
ゆえに冬の始まりは低山シーズンの入り口でもあります
栃木県足利市 大小山〜大坊山縦走
という事で低山シーズン開幕戦は大好きなホームマウンテン、栃木県の足利市の大小山(正式には妙義山)標高313.6mの里山です
大小山単体での短い周回コースもありますが、今回はぐるりと大きく回る縦走コース
低山とはいえ細かなアップダウンに加え鎖場などもあり、しっかりと山を楽しめるハイキングコースに挑戦です
※余談ですが今回のコースはYAMAPで確認したところ20回以上、大小山(妙義山)単体では過去に130回以上登ってました笑
自宅から近いということももちろんありますが、それくらい大好きなコースです
コース概要
駐車場から一度住宅街へと下って山百合学園の登山口へ。大小山に向けて登り、反時計回りで大坊山へと縦走し駐車場へと戻るコース
- 距離 7.0km
- 累積標高 565m
駐車場
大山祇神社駐車場を使用させていただきました。
住宅地を抜けて登山口へ
2024年11月10日(日)
朝7時30分、駐車場には自分を含めて2台だけ
目の前に見える山が本日の縦走コース最後のピーク、大坊山
周回なのでどちらからでも回れますが”くだって終わり”にしたいので反時計回りで設定
駐車場から一度住宅街へと下ります
住宅地の最新部、山百合学園手前の獣よけの柵に到着
開けたら忘れず閉めましょう
柵を越えると坂になり、登り切ると山百合学園があります。ここの自販機は夏場、時計回りの時にとてつもなく助かる自販機です笑
山百合学園のすぐ向かいに登山口。いざ入山です。
目指すは栃木百名山・大小山
登山口をくぐるとすぐに登り坂
意外かと思われますが道は土道ではなく岩の道。この辺り独特なのか、今コースはこうした硬い地盤が終始続きます
登り始めて約10分、先ほど歩いた住宅地を見下ろします
向かいに見える山が先ほどまで居た本日ゴールの大坊山
この時期はスタート時の気温は低いけど登り始めると汗をかく、というレイヤリングがとても難しい時期。シェルを脱いで調節します
次第に左手に妙義山のピークが見えてきました
樹林帯を登りながらも時折開けて関東平野を一望。生憎の天気ですがそれでも素晴らしい眺望
登り進めると大小山1番のメジャーコース、阿夫利神社からのコースと合流
この辺りはハイカーさんで賑わってます
8:41
本日の1座目”大小山”到着
本日の最高峰(!?)妙義山へ
次なる目的地の妙義山は大小山からすぐですが、一度下ってから岩場を登ることになります
山頂直下の岩場は滑落注意の看板があるようにナメてかかると危ないポイント
しっかりと3点支持で登っていきます
8:47
本日2座目の”妙義山”到着
晴れていれば妙義山山頂からの眺めは絶品。360°のパノラマで全方位に様々な日本百名山を見ることができます
条件が揃うと槍ヶ岳の穂先が見えることもあるのだそう
その辺りはまたいつか、こちらのブログでお見せできたらと思ってます
吊るされた恐怖の人形…
取り急ぎ今回は山頂看板に吊るされた恐怖の人形を2体ほどお届けします
アップダウンを繰り返し越床峠へ
ここからは大坊山まで楽しい尾根道歩き。とは言え細かいアップダウンを繰り返すのでなかなか疲れます
結構危険なロープ場
妙義山山頂から少し進むといきなり第一の難所”ロープ場”出現
足場もしっかりあるので慎重に歩けばロープも要らないくらいですが、落ちれば事故確定なので慎重に降りていきます
今まではゴツゴツの岩の道でしたが、所々で土の道も出現するようになります
時折南の方角が開けて麓の街並みをジオラマのようにを見下ろすことができます
中岳と毛野山はご近所さん
9:05
本日3座目”中岳”登頂
登頂、とは言っても尾根道上の見過ごしてしまいそうなちょっとしたピーク
道標も示すようにちょっとした分岐になっていて、ここから山百合学園方向に下ることもできます
9:09
中岳から進むこと約4分、あっという間に本日4座目”毛野山”登頂
この毛野山、とーーーっても地味なんだけど休憩ポイントとして大好きなピーク
ルートから少しだけ奥まったところに小さいベンチがあって、眺望もそこそこ良くてのんびり休憩できます
突端にある休憩ポイントなので人が来ないのも良いんです
けっこうリアルなガマ岩
毛野山からは尾根道をぐいぐい下ることになります
下りながら進んで行くとどーんと出現するガマガエルちゃんポイント”がま岩”到着
ふと思ったけど”がま岩”とか”ローソク岩”って全国にいったいどれだけあるのでしょうか
そんな中でもここのガマ岩はなかなかクオリティ高めなフォルムだと思います笑
がま岩付近は登山道がとても細く、すぐ横が切れ落ちているので怖い。足を滑らせないように慎重に進みます
つつじが彩るあいの山
がま岩を過ぎるとまた登りが始まります。ひさびさの登りに息を切らしながら進むと、登山道の脇にキレイなピンクのつつじが咲いていました
11月上旬、晩秋のこの山では見かける事の多いつつじの狂い咲きですが、見つけると何だかほっこりしてしまいます
9:18
つつじの咲くポイントからすぐ近く、本日5座目の”あいの山”登頂
越床山から越床峠
素敵なネーミングの”あいの山”から次のピーク”越床山”までの尾根道は少し開けていて気持ちが良い。ただし下りは少し滑りやすい(過去に2度ほど尻もちついた笑)
9:31
6座目の”越床山”に到着です
ゴールである大坊山がじわじわと近づいてきます
越床山の山頂は広くはないけど上部が開けていて解放感抜群。毎度来る度、ここにテント張ったら面白いだろうなぁなんて思ったりしてしまいます笑(闇テン厳禁)
9:40
越床山からぐーんと下った最鞍部、道が交差する"越床峠"に到着
右に折れればすぐ道路、左に下ればあしかがの森病院、目的の大坊山はまっすぐ
妙義山の山頂辺りで降っていた小雨が強まるようであれば、ここを左に折れてエスケープしようと考えてました
第二の難関・胸突坂
越床峠を越えるとほどなくして現れる第二の難関”胸突坂”
その名の通り、登っていると足が胸に付きそうになるほどの角度の坂
長い急登で前ももに乳酸が溜まりまくりすてぃ…これが嫌で逆回りにする人もいるらしい
番屋到着…立ち入り禁止?
頑張って登り切ると出迎えてくれる憩いの休憩所”番屋”到着
実はこの番屋、以前はこの場所ではなく登山道の向かいありました
大きな小屋がありそこでコーヒーなど販売していた広い休憩所だったのですが、現在そちらは立ち入り禁止の模様
何があったかはわかりませんが、どんな形であれこうして場所を移してまでも憩いの場を維持、管理して下さるのはありがたいです
足利の山は火気厳禁
番屋の掲示板に癒され、終盤つつじ山へ向かいます
途中にあるちょっとだけ開けたこのポイントも大好きな休憩スポットのひとつ
昔は真冬にここに来てハフハフ言いながら食べるおでんが最高だったのですが、現在栃木県足利市は条例により火気厳禁…
くれぐれもバーナーなど使わぬようにお願いします
つつじ山を経て最後のピーク大坊山へ
10:00
そんなこんなで本日7座目、つつじ山到着
ここは先日、オールドレンズ持って写真を撮りにきた山
つつじ山山頂から最後の大坊山を眺める
ここまで来るとゴールは目の前です
例に漏れず、つつじ山から1度下って大坊山へ登ります
10:12
今コース最後のピーク、”大坊山”到着
久しぶりのこのコースに大満足
相変わらずの曇天ですが寒すぎず暑すぎずで気持ち良い1日
山頂には大山祇神社の社殿跡地。昭和40年の落雷で全焼してしまったらしいです。
拝礼を済ませ下山します
駐車場到着
10:36
大山祇神社到着。こちらでも参拝しすぐ下の駐車場へ
心に染みる石碑を眺め、この日の工程終了です
10:41
3時間3分、駐車場到着。お疲れ山でした
まとめ
今回は低山シーズン到来を記念して(?)私のホームマウンテンでもあります、栃木県足利市の大小山~大坊山の縦走コースを歩いてきました
前述しましたが、過去に20回以上も歩いた勝手知ったる縦走路、久々に歩いてみましたが改めて良いコースだなぁと感じております
ゴツゴツの岩場、垂直のロープ場、長い急坂、etc.....
登山の醍醐味をギュッとコンパクトにしたようなバラエティ豊かなコースで飽きがきません
数年前の流行り病の緊急事態宣言下においては仕事が休みになり、4日連続でこのコースを歩いた事もありました笑
これから冬になり標高の高い山は雪に覆われてしまいます
雪山にアタックももちろん良いですが、こうした里山をのんびり歩いてみるのはいかがでしょうか?夏山に向けてのトレーニングにも最適です
私もちょくちょくお邪魔しようと思ってます
見かけたら気兼ねなくお声がけくださいね
ではまた。